流通用語:フリークエント・ショッパー・ プログラム【FSP】

フリークエント・ショッパー・ プログラム【FSP】

FSPは、ポイントカードやサービス提供カードといった顧客カードを発行して顧客ひとりひとりの購買データをとらえながら、顧客を購入金額や来店頻度によって選別し、セグメント別にサービスや特典を変えることによって個々の顧客に最も適したサービスを提供し、かつ効率的な販売戦略を展開して、優良固定客の維持・拡大を図るマーケティング手法。

FSPは多くの航空会社が採用しているFFP(フリークエント・フライヤー・プログラム)とその考え方は同じである。航空会社の場合は自社カードを発行し、顧客が利用した飛行距離(マイレージ)によって各種特典を提供するものであるが、小売業の場合は自社の店舗で購入した買物金額の累計によって特典を与える優良顧客対応プログラムである。日本でもポイント・カードとしてFSPの考え方を採用しているが、欧米の場合はより多彩なプログラムを用意している。カードを発行することによって顧客の基礎情報を取得し、買物をするたびに購買履歴をデータベースに蓄積するので、顧客データベース・マーケティングを行う上で基本となる。