流通用語:マーケット・ シェア戦略

マーケット・ シェア戦略

企業のマーケティング戦略を検討する際の重要な尺度。マーケティング戦略はあらゆる企業において一律ではなく、マーケット・シェアによって変えるべきであることを提案したのは、米国のマーケティング学者コトラーである。競争条件としてマーケット・シェアを捉え、次の4つのシェア別戦略を提案している。

  1. マーケット・リーダー(最大シェアを誇るトップ企業。40%以上を手中にし、維持する企業)
  2. マーケット・チャレンジャー(30%のシェアで、攻撃的戦術をとり積極的にシェア拡大を図る企業)
  3. マーケット・フォロワー(20%のシェアで、現シェアの維持に主眼を置く企業)
  4. マーケット・ニッチャー(小規模企業群で、セグメントした小さな市場を対象とする企業)

業界によってパーセンテージは異なるが、この4つの中で市場での地位(ポジション)を見出し、適切な戦略を採用することが、自社の立場をはっきりさせることになる。