4社合同で記者懇親会を開催

6月30日(火)、当社を含む4社合同主催で、「新型コロナウイルスで変わる女性のライフスタイル・消費・働き方・子育て・学びのニューノーマルとは?」をテーマにオンライン記者懇親会を開催しました。

女性のキャリア支援のビースタイル、スマート保育のユニファ、オンライン学習のSchooと、ビッグデータマーケティングの当社True Dataの計4社が、新型コロナウイルスによる影響や、見えてきた今後の変化を各専門領域から発表しました 。当社は最初に登壇したデータマーケティング部 徳田明子がTrue Dataのサービスを紹介し、続いて登壇したデーターマーケターの阿部満梨奈が、ドラッグストアの売上データから見えてきた新たなライフスタイルついて語りました。

■コロナ禍で売上げが上昇した商品カテゴリ

・外出自粛要請のなかでも女性は髪色を意識
売上上昇カテゴリランキング20位は「黒髪用カラーリング剤」(主に女性用のヘアカラーリング剤)でした。男性用のカラーリング剤は前年比約1割売上げが減少していますが、女性のカラーリング剤は約3割売上が増加しています。外出自粛要請で美容院に行くことを控え、自宅でヘアカラー剤を使用する女性が増えたと考えられます。

・「手の除菌」は定着か
売れ行きを伸ばしたカテゴリの1位「殺菌消毒(指定医薬部外品)」、2位「ハンドソープ」続いて「うがい薬」と感染症対策に関する商品の売上げが大きく増加しました。

・「買い回り」から「ワンストップショッピング」へ
「スパゲッティ」が約8割増加、「インスタント袋麺」は約7割増加など、食品9カテゴリがTOP20入りしました 。
2月以降、ドラッグストアにおける飲料・食品の購入金額は前年同月に比べ増加しています。複数のお店で買い物をする「買い回り」から 、必要な物を一つのお店で購入する「ワンストップショッピング」へ、消費者の購買行動が変化している傾向がデータから見えてきました。

■コロナ禍で売上げが減少した商品カテゴリ

・若年層の「疲れ」は軽減している?
疲労解消を目的として購入することの多い「ミニドリンク剤」、「ビタミンB1B6B12主薬製剤」は売上げが約2割減少しました。購入している人の 年齢層を見ると20代から40代の購入率が減少しています。在宅勤務、外出自粛により若年層は以前ほど体に無理をしなくなっているのかもしれません。

・最も売上げを落としたのは…
売上減少カテゴリの1位「リップカラー」は前年同月比約6割減、2位「チークカラー」は約4割減と、それぞれ大きく減少しました。売上点数の推移を月ごとに時系列で見ていくと、マスク着用が日常となった時期から売り上げが減ってきています。

■ニューノーマルの消費は

これらのデータから阿部は、「新型コロナウイルス感染症の予防により、生活が変化してきています。マスク着用が日常になりリップカラー、チークカラーなどのメイクアップ商品の売上が減少しているなかで、ネイルカラーの売上は持ち直し、5月は 前年を超えています。女性用の黒髪用ヘアカラーも好調であり、美容院ではなく自宅で髪を染めたり、自分でネイルカラーを塗るなど、セルフで美容を楽しむ傾向が出てきたようです。一方、花粉症対策、疲れを軽減させる商品などは売上げが減少しています。これからのニューノーマルは『無理しない消費』の世界になっていくのかもしれません。」と語りました。

生活様式が変わっていくなかで、オシャレの楽しみ方、買物に対する意識なども変化しています。その変化の兆しを見つけるために、データを時系列で見ていくことがより重要になってきます 。
今回のセミナーでは、当社のデータマーケターが分析した内容をお伝えしましたが、「今何が売れているのか知りたい!」という方は、当社が無料公開しているサイト「ウレコン」(https://urecon.jp/)をご覧になってはいかがでしょうか。約500カテゴリに及ぶ個別商品の売上ランキングなど、直近3か月のデータを簡単にチェックしていただけます。