データ×データの発見クイズ ~常盤勝美のお天気マーケティング【番外編】~ 第6問

こたえと解説

こたえ ・・・ カビ防止剤・カビ取り剤

まず12月に需要が高まる日用品ということで、大掃除関連商品が想像できます。とはいえ、大掃除関連用品であればカビ防止剤・カビ取り剤以外に、住宅用洗剤、ガラス用洗剤、トイレ用洗剤などもあります。その中で、住宅用洗剤やガラス用洗剤は、夏場に売上が高まるという季節性はあまり見られず、12月の大掃除の時期に売上が大きく突出します。トイレ用洗剤は、大掃除の時期以外に売上の季節変化が見られ、カビ防止剤・カビ取り剤と似た傾向となりますが、年間を通して一定水準の需要があるため、季節による売上上下の振れ幅はもっと小さくなります。

カビ防止・カビ取り剤の売上水準の高い5月後半から7月は、日本では梅雨の時期です。湿度が高く、カビが発生しやすい時期なので、対策商品としての需要が高まります。

※抽出データ                                  株式会社True Data「イーグルアイ」に搭載されている、「カビ防止剤・カビ取り剤」カテゴリ(業態:ドラッグストア、期間:2020年1月6日~2022年1月2日)の週次の購買指数(購買指数は週別購入金額の当該期間平均値を1としたときの比率)。

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株式会社True Data 流通気象コンサルタント 常盤 勝美
〈プロフィール〉
大学で地球科学を学び、民間の気象会社で約20年にわたりウェザーマーチャンダイジング関連サービスに従事。2018年6月、True Dataへ入社し、気象データマーケティングを推進。著書に『だからアイスは25℃を超えるとよく売れる』(商業界)など。気象予報士、健康気象アドバイザー、地球温暖化防止コミュニケーター。