データ×データの発見クイズ ~常盤勝美のお天気マーケティング【番外編】~ 第11問

こたえと解説

こたえ ・・・ 納豆

納豆は、天気、気温の影響を受けにくく、年間を通して安定的かつ高い水準の売上があります。ただし、年末の週だけは売上が一時的に減少するのが一般的です。年末は、水物の売場でおせち料理用の食材などが大きく展開されます。納豆の売場は通常と比べて規模が縮小されることが多く、そのため、納豆の売上は減少します。

なお、2020年の2月半ばから5月初めにかけて、購買指数が翌年のデータと比較してやや高くなっている期間があります。明確な根拠は判然としませんが、マスメディアなどで納豆の健康効果に関する話題が取り上げられ、一時的に売上が高い状態が続いたというイレギュラーな要因があった可能性があります(参考例:「大豆食品、発酵性大豆食品の摂取量と死亡リスクの関連」、国立研究開発法人 国立がん研究センター2020年1月30日発表)。

※抽出データ                                  株式会社True Data「イーグルアイ」に搭載されている、「納豆」カテゴリ(業態:スーパーマーケット、期間:2020年1月6日~2022年1月2日)の週次の購買指数(購買指数は週別購入金額の当該期間平均値を1としたときの比率)。

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株式会社True Data 流通気象コンサルタント 常盤 勝美
〈プロフィール〉
大学で地球科学を学び、民間の気象会社で約20年にわたりウェザーマーチャンダイジング関連サービスに従事。2018年6月、True Dataへ入社し、気象データマーケティングを推進。著書に『だからアイスは25℃を超えるとよく売れる』(商業界)など。気象予報士、健康気象アドバイザー、地球温暖化防止コミュニケーター。