山形市にある専門学校 山形.Vカレッジにて、データマーケティングの実践教育が9月30日から1月20日まで実施され、学生がデータ分析に基づいてドラッグストアの売り場作りに挑みます。このプログラムは山形県を中心にドラッグストアを展開するヤマザワ薬品、一般用医薬品や健康食品などの卸売業 アルフレッサ ヘルスケア、データマーケターを育成する一般社団法人ビッグデータマーケティング教育推進協会、True Dataの4社で行う産学連携の取り組みです。
今回のブログでは、初回授業で実施したオリエンテーションと記者発表会の様子をレポートします。
9月30日に開催されたオリエンテーションには、ヤマザワ薬品、アルフレッサ ヘルスケア、そして、当社の上席執行役員 越尾由紀が登壇し、それぞれの企業の事業内容紹介などを行いました。
「健康増進」の売り場づくりに挑む!
このプログラムの主役は、データマーケティングに興味を持つ山形.Vカレッジの学生13名です。初めてデータに触れる学生もいれば、当社の購買データ分析ツール『ウレコン』を使った授業の経験者も。学生は学科の垣根を越えた2つのグループに分かれ、地域に住む人の健康増進につながる店舗作りにチャレンジします。店づくりの舞台となるは学校の近くにあり、とても身近な存在の「ドラッグヤマザワ清住町店」です。
データが切り拓く可能性

授業に登壇した越尾は、データ活用の可能性について語りました。「データ活用は、医療事務や美容院など、一見関係なさそうな業種にも深く関わっています。例えば、病院で日々蓄積される処方箋や会計データは、実は病院運営を効率化するための貴重な資源です」と、データが身近な仕事で果たしている役割を説明しました。
また、「お客様に『また来よう』『また食べよう』などリピートしてもらうための施策は、もはや勘ではなくデータサイエンスです。多くの業種で、データに基づく業務効率化と熱心なファンの獲得という、二つの大きな成果を実現しています。データを学ぶことで、どんな業種でも活躍できる人材になれるのです。」と、未来を見据えたデータ活用の重要性を強調しました。
さらに、学生が実際の店舗を訪れる視察授業に向けて、「ただお店を見るのではなく、『どうすればこの店のファンになってもらえるか?』という視点を持って、店舗や売り場の棚を見てきて欲しい。どのような店舗設計や棚づくりが、店のロイヤリティを高めているのか、データに基づいた視線で、現場の答えを見つけてきてください」と、単なる見学ではなくプロの視点での観察に期待を込めました。
記者発表会を実施
オリエンテーションの後に行われた記者発表会には、山形県のテレビ局や新聞社が取材に訪れ、このプロジェクトへの社会的な注目度の高さがうかがえました。

記者発表会では、山形V.カレッジの山本理事長がプログラムの全体像を説明した後、参加企業が紹介されました。各企業は、本プログラムでの目的と「この取り組みを通じて学生に成長して欲しい」という熱いメッセージを発表。データ活用への意欲と決意を共有する場となりました。
各登壇者のコメントをご紹介します。
- 山形V.カレッジ 山本理事長は、企業との連携による本格的なデータ学習の機会を持てたことに光栄の意を示し、「どんな結果が出るか楽しみにしています」と、学生の成果に大きな期待を込めました。
- ヤマザワ薬品 商品部部長 鈴木様は、「ドラッグストアはどこも似たような店になっているのではないかと感じることがあります。学生ならではの新たな視点と発想力、そして柔軟な発想による魅力的な店づくりに期待しています」と、Z世代へ寄せる期待を熱く語られました。
- ビッグデータマーケティング教育推進協会 塚岸様は、「このプログラムは、社会において即戦力となる実践力を磨く機会です。将来の職場でのデータの活かし方を学んで欲しい」と、データ活用のスキルが学生の未来のキャリアに直結することへのエールが送られました。
- 当社の越尾は「このプログラムでは当社の全国市場データを提供し、学生の皆さんのデータ活用を支援します。生きたデータと実際の店舗で実践的に学ぶことで生まれたアイデアが、ヤマザワ薬品様の売上向上に加え、地元の生活者を熱心なファンに変える取り組みとなることを心から応援しています。」と語りました。
医療事務や建築など、それぞれ異なる専門分野を学んでいる皆さんが、データを駆使して、互いの知見を共有・融合させることで、どのような効果的な店づくりやプロモーションが実現するのでしょうか。このプログラムから、地域を活性化する新たな原動力が生まれることを、私たちは心から楽しみにしています。
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