流通用語:コホート(コーホート)分析

コホート(コーホート)分析

時系列的なデータの分析法であるが、単にトレンドを延長するのではなく、データを動かしている変動因を分析するところに特徴がある。牛乳の消費量だとか生活価値観を年齢別に集計した時系列データは、年齢の影響、時代の影響、同じ時期に生まれ育った世代の影響などで変動するものと思われるが、このうちの世代の影響をコホートと呼んでいる。これらの変動因を計量的に分析することにより、従来経験的に理解されていた世代別販売戦略、たとえばヤング戦略、アダルト戦略といった対象別戦略が、効果的に策定できるようになった。

個人や集団が、時間の経過とともに、どのように変化をしていったかを明らかにする分析の手法のこと。コーホートとは、同僚,仲間,隊,団などを意味し、同時期に同様な体験を共有する人々の集団のことである。最もよく用いられる例としては出生コーホート(同時出生集団ともいう)がある。