データ×データの発見クイズ ~常盤勝美のお天気マーケティング【番外編】~ 第13問

こたえと解説

こたえ ・・・ UVケア用品

UVケア用品は、太陽高度が高く地表面により多くの紫外線が降り注ぐ夏場に売上が多くなり、冬は売上が少なくなる季節性が見られます。北半球では夏は気温が高く、冬は気温が低いため、気温に連動して売上が上下しているように見えますが、実際には日照との連動性がより強いと考えられます。2020年、2021年ともに6月から7月前半に売上が一時的に下がっていますが、これは梅雨期間の影響です。2021年は梅雨明けが全般に平年並かやや早く、ちょうど夏休みスタートと重なったこともあり、梅雨明け直後に大きな売上のピークが見られました。一方2020年は梅雨明けが7月末から8月初めまでずれ込んだため、梅雨明け直後の売上の高まる時期が遅れ、また売上水準もそれほど高くなりませんでした。

なお、両年とも5月半ば頃、一時的な売上の落ち込みが見られますが、これも梅雨の走り(2021年はこのタイミングで西日本各地の梅雨入りが発表された)の影響と考えられます。

※抽出データ                                  株式会社True Data「イーグルアイ」に搭載されている、「UVケア・サンタン」カテゴリ(業態:ドラッグストア、期間:2020年1月6日~2022年1月2日、データ抽出日:2022年1月27日)の週次の購買指数(購買指数は週別購入金額の当該期間平均値を1としたときの比率)。

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株式会社True Data 流通気象コンサルタント 常盤 勝美
〈プロフィール〉
大学で地球科学を学び、民間の気象会社で約20年にわたりウェザーマーチャンダイジング関連サービスに従事。2018年6月、True Dataへ入社し、気象データマーケティングを推進。著書に『だからアイスは25℃を超えるとよく売れる』(商業界)など。気象予報士、健康気象アドバイザー。