データ×データの発見クイズ ~常盤勝美のお天気マーケティング【番外編】~ 第25問

ヒント1

大きな視点で見れば、2つのカテゴリの時系列グラフの形、散布図の分布は非常によく似ています。ヒントを見つけるために、細かい違いを見つけ出しましょう。まず注目すべきは両者の売上規模の違いです。当社True Dataでは、来店者100万人における購入金額を表す“買物指数”という指標を用いているため、指数の違いから売上規模を比較することができます。カテゴリAはピーク時の買物指数が300万円前後、それに対してカテゴリBは約600万円と、2倍近く違いがあります。

ヒント2

時系列グラフと散布図から、買物指数が増えていく時期(気温)やピーク時期(気温)の違いを見てみます。カテゴリAに比べてカテゴリBの方が、買物指数の増えていく時期がやや早く、それに対応してカテゴリBの方が少し低い気温の頃から買物指数が増えていく様子がうかがえます。

また、売上のピーク時期はカテゴリAが6月後半~7月、カテゴリBが5月後半~6月と、カテゴリBの方が早く、ピーク時の気温はカテゴリAが30~35℃の温度帯、カテゴリBが25~30℃の温度帯となっています。

さらに、カテゴリBの散布図の真ん中にはプロットのない空白域がはっきり見られますが、カテゴリAの散布図では空白域が小さく不明瞭です。

ここで、散布図のプロットの中央部に空白域ができるものの特徴と意味を説明しておきます。基本的に季節性のある商品において、中央部に空白域ができ、季節性が強いほどその空白域が大きくなる傾向があります。夏物、冬物問いません。シーズンのピークに向かっていく時期は、気温の割には売上が高くなります。それに対してシーズンのピークを過ぎると、気温の割には売上が低くなります。その差が中央部の空白域として現れます(参考図:リップクリーム)。

一方季節性の影響が小さく、ピーク前、ピーク後の時期に関わらず気温によって売上規模が変わる商品の散布図では、中央部に空白域はできません。

今回の問題では、蚊の活動がおおむね気温とともに活発になる前提で考えた場合、春先の少し早い段階から買い揃えておいて、暑さのピークを過ぎたらあまり買わなくなるものと、ピーク関係なく蚊の活動レベルに合わせて需要が増減するものの違いということになります。

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